この記事は、すでにグループホーム(共同生活援助)を運営している管理者・世話人の方に向けて書いています。これから立ち上げを考えている方にも、「開設後にはこういう細かい困りごとが待っている」という予習として読んでいただけると思います。
グループホームの入浴と洗濯は、思った以上に混み合います
グループホームは、シェアハウスのような集団生活の場です。
うちは定員4人の一戸建てですが、浴室はひとつ、洗濯機も1台。
夕方から夜にかけては、かなり混み合います。
そして、ここがトラブルの種になりやすいのです。
- あの人は入浴からなかなか出てこない
- 今日は入るのが遅い
- 使い方が気になる
- 「早く出ないと、次のあの人がうるさいから」
どれも小さなことですが、毎日のことなので積もっていきます。
工夫はしてきたけれど、「組む」のが面倒
順番を入れ替えてみたり、時間を指定してみたり、重ならないように調整してみたり。
うちは脱衣所と洗濯機が同じ場所にあるので、誰かが入浴中は洗濯機に近づきにくい。つまり、入浴の予定と洗濯の予定を別々には考えられないのです。これがスケジュール組みをいっそう難しくします。
それでも、一度うまく組めてしまえば生活は安定します。
問題は、組むまでが面倒なこと。
そこで、それ専用の簡単なアプリを作ってしまいました。
作ったもの:入浴・洗濯・乾燥のスケジュール表

- 縦が時間、横が利用者の名前
- 「誰が・何時から」を選ぶと、入浴30分 → 洗濯1時間 → 乾燥1時間の予定ブロックがまとめて入る
- 乾燥機を使う日のために、乾燥機を回す時間まで入れられる
- 浴室・洗濯機・乾燥機が同じ時間に重なると、赤く警告が出る
名前は手入力ではなく、利用者マスター(入居者の基本情報)から自動で読み込みます。ホームが複数ある場合は棟ごとに切り替えて、それぞれの予定表を持てるようにしました。
こういう基礎のマスターを先に作っておくと、あとから作るアプリがすべて楽になります。
一番気に入っているところ:ブロックを「ずらせる」
このアプリの良いところは、作った予定ブロックを指でずらすように動かせることです。
「この人が19時に入ると、洗濯が終わるのがだいたい……」と頭の中で計算しなくていい。ブロックをスライドさせれば、重なっているかどうかは色と警告で見えます。考えることがとても楽になりました。
印刷して、配れる
予定表は2種類の形式で印刷できるようにしました。
- 全体の予定表 … 壁に貼っておく用
- 一人分ずつ … 1人1枚に分かれて出てくるので、利用者ごとに手渡しできる
今の状態を共有するのも楽ですし、予定を変えるときも、直してまた配ればいいだけ。運用の負担が軽くなります。
こういう「小さいアプリ」が、けっこう効く
大きなシステムではありません。現場の小さな困りごとひとつ専用の、小さな道具です。
でも、こういうものがけっこう役に立つのです。
私はこれをClaude Code(クロードコード)というAIとの対話で作っています。
プログラミングは未経験ですが、「こういうものが欲しい」と日本語で話すと形になり、「ここが使いにくい」と言えばその場で直る。簡単に作れて、変更も楽。
このちょっとしたことの積み重ねが、運営を少しずつ楽にしてくれます。
おまけ:同じものを作ってみたい人へ(コピペ用のお願い文)
「自分も作ってみたい」という方のために、AIへのお願い文をそのまま置いておきます。
Claude CodeなどのAIに、下の文を丸ごとコピーして貼るだけです。
プログラミングの知識はいりません。分からない言葉が出てきたら、そのままAIに「これはどういう意味?」と聞けば教えてくれます。
ここからコピー ↓
お風呂・洗濯・乾燥のスケジュール表アプリを作ってください。プログラミングは分からないので、専門用語を使わずに進めてください。
- パソコンで動く、画面のある簡単なアプリにしてください
- 縦軸が時間、横軸が利用者の名前の表です
- 利用者はまず3人分。名前はあとから自分で変えられるようにしてください
- 「誰が・何時から」を選んで追加ボタンを押すと、入浴30分 → 洗濯1時間 → 乾燥1時間の3つの予定ブロックが続けて入るようにしてください
- 予定ブロックはマウスのドラッグで動かせるようにしてください。上下に動かすと時間が変わり、左右に動かすと別の人に移ります
- お風呂・洗濯機・乾燥機は1台ずつしかありません。同じ設備の時間が重なったら、赤くして警告を出してください
- 入れた予定は自動で保存して、次にアプリを開いたときも残っているようにしてください
- 予定は右クリックで削除できるようにしてください
- 印刷は2種類ほしいです。壁に貼る用の全体の予定表と、利用者ごとに1人1枚ずつ配れるもの。どちらも色つきで見やすくしてください
↑ ここまでコピー
うまく作るコツ
- 一度で完璧を目指さなくて大丈夫です。まず動いたら、「ここが使いにくい」「この色は目がチカチカする」と感想を言うだけで直してくれます
- 人数や時間(入浴30分など)は、自分のホームに合わせて書き換えてから貼ってもかまいません
- もし利用者の名簿アプリ(マスター)をすでに作ってあるなら、「利用者の名前は◯◯のマスターから自動で読み込んで」と一行足せば、名前の二重管理がなくなります。うちはそうしました。なければ名前を直接書くだけで十分です
まとめ:順番の調整は「仕組み」に任せる
入浴や洗濯の順番をめぐる小さな摩擦は、どこのグループホームでも起きることだと思います。声かけや張り紙で対応するのも一つの方法ですが、予定を目に見える形にして、変更も簡単にできる仕組みを持っておくと、職員の負担も利用者同士の緊張もぐっと減ります。
高価なシステムを入れる必要はありません。まずは紙の予定表でも、今回のような小さな自作アプリでも。「頭の中で調整する」状態から抜け出すことが、一番の対策だと私は思っています。


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